訪問日記:国際子ども図書館を紹介!

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東京・上野といえば、美術館や博物館が立ち並ぶ文化の中心地として知られています。そんな中でも、一歩足を踏み入れると大人も子どもも思わず魅了されてしまう場所が「国際子ども図書館」です。

名前の通り、子どもを中心とした図書館ですが、建築としても歴史的価値が高く、まさに“読む・学ぶ・見る”が三位一体となった文化空間と言えるでしょう。今回は、そんな国際子ども図書館を訪れた感想とともに、みどころや建築的特徴を紹介していきます。


基本情報

所在地: 東京都台東区上野公園12-49
アクセス: JR上野駅公園口から徒歩約10分、東京メトロ千代田線「根津駅」からも徒歩圏内。上野恩賜公園の北側に位置しています。
開館時間: 9:30~17:00
休館日: 月曜日・国民の祝日・年末年始(※詳細は公式サイトで要確認)
入館料: 無料

国際子ども図書館は、国立国会図書館の支部として2000年に開館しました。日本で唯一の「児童書専門の国立図書館」であり、国内外の絵本や児童文学を幅広く収集・保存しています。子どもが楽しみながら本に親しむことはもちろん、大人にも利用される学術的な拠点でもあります。


みどころ

児童書の宝庫「子どものへや」

館内の中心となるのが「子どものへや」。0歳から小学生までを対象にした絵本や読み物がずらりと並び、世界各国の翻訳絵本も多数揃っています。棚の高さも低く設計され、子どもが自ら手に取れる工夫がなされています。
中でも印象的だったのは、カラフルな絵本が光の差し込む木製の棚に並ぶ光景。まるで小さなアートギャラリーのようです。

建物そのものが見どころ「レンガ棟」

この図書館のもう一つの大きな魅力は、建築そのものにあります。もともとは1906年(明治39年)に「帝国図書館」として建てられた歴史的建築物で、現在の「レンガ棟」はその外観をほぼ当時のまま残しています。

重厚なレンガ造りの外壁と、クラシカルなアーチ型の窓。まるでヨーロッパの図書館を思わせる風格があります。内部に入ると、古き良き建築様式と現代的なデザインが融合した空間が広がり、歴史と未来が共存していることを実感できます。


建築的特徴

国際子ども図書館の建築は、明治期の西洋建築と現代建築の融合が最大の特徴です。
もともと設計を手がけたのは、建築家・久留正道(くるまさみち)を中心とした当時の文部省営繕組。ルネサンス様式を基調とし、左右対称の構成、アーチ窓、列柱風の装飾が印象的です。外観の赤レンガと白い石材のコントラストが上品で、明治建築の典型的な美しさを保っています。

2000年のリニューアルに際しては、現代建築家・安藤忠雄が新たに設計を担当。既存のレンガ棟を保存しつつ、背後にガラスと鉄骨で構成された「アーチ棟」を増築しました。古い建物と新しい建物がガラスの回廊で接続され、まるで時代を越えて対話しているかのような構成になっています。
レンガ棟の重厚感とアーチ棟の透明感の対比が見事で、どちらか一方が主張しすぎることなく、互いを引き立て合うデザインです。まさに「過去と未来をつなぐ建築」と言えるでしょう。

また、内部空間にも細やかな工夫が施されています。階段や吹き抜け部分には自然光が差し込み、静かで温かな雰囲気を演出。旧帝国図書館時代の意匠を随所に残しながら、子どもたちが安心して過ごせる柔らかな空間へと再構築されています。


訪れて感じたこと

図書館というと静かで少し堅い印象を抱く人も多いかもしれませんが、国際子ども図書館はそのイメージを良い意味で覆してくれます。館内には笑い声が響き、親子で本を読む姿、学生が資料を調べる姿、建築を撮影する観光客の姿が共存しています。

また、カフェも併設されているので軽く休憩するのにも利用できます。

本を読む人、建築を楽しむ人、学びに来る人——目的はさまざまでも、この空間にいる誰もが穏やかに過ごせる場所です。


まとめ

国際子ども図書館は、児童文学の殿堂であると同時に、明治建築と現代建築の美しい融合を体感できる貴重な文化財です。
上野の喧騒を少し離れ、静かに時を感じながら本に触れるひとときは、大人にとっても心を豊かにしてくれるでしょう。建築に興味がある方も、子どもと一緒に本を楽しみたい方も、ぜひ一度訪れてほしい場所です。

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