今回訪れたのは、東京都千代田区丸の内にある「東京国際フォーラム」。文化・国際交流・コンベンションのハブとして知られ、建築的にも高く評価されている施設です。今回は、「みどころ」「基本情報」「建築的特徴」という3つの観点から、紹介いたします!建築好きの方、丸の内・東京駅エリアを散策する方にもおすすめです。

基本情報
まずは、施設の基本的な情報から整理します。
- 名称:東京国際フォーラム(英語名称:Tokyo International Forum)
- 所在地:東京都千代田区丸の内3丁目5-1
- 開館:1997年
- 敷地面積:約27,000㎡
- 延床面積:約145,000㎡
- 館内施設の概要
- ホール:大小8つのホール
- その他:34の会議室、飲食・ショップ併設。
- アクセス:「有楽町駅」から徒歩1分程
- イベント実績:年間2,300万人規模の来場者数
このように、非常にアクセスが良く、多用途な施設であることがわかります。
みどころ
東京国際フォーラムを訪問する上で、特に注目すべきポイントを挙げます。
ガラスホール(Glass Hall)/大アトリウム
館内の象徴的な空間が、「ガラスホール」と呼ばれる巨大なガラスのアトリウム空間です。長さ約207m、最大幅約32 m、高さ約60 mのスケールを誇るとされています。
丸の内プラザと公開空地
建物前には「プラザ」という広場空間があり、植栽やアートワークも設置されています。具体的には、約9,700㎡という大きな敷地に、ケヤキ42本・カツラ15本の植樹がされており、開放的な空間がつくられています。
このプラザは「都市の中のオープンスペース」として、通行者や待ち合わせ、イベントの舞台などとして活用されており、単なるホール建築を超えた、都市と市民をつなぐ場になっています。
多用途ホール・会議施設
ホールA(5,012席)をはじめ、ホールC(約1,502席)など、規模の異なるホールや会議室が複数あります。展示会場、会議・学会、コンサート、ミュージカルなど、様々な用途に対応できる設計になっている点も特徴です。
建築鑑賞としての価値
建築家 ラファエル・ヴィニョーリ(Rafael Viñoly)による設計で、1989年に国際設計競技で選ばれた案を具現化したプロジェクトです。建築雑誌やアーキテクチャ系サイトで「日本における最も大胆な構造のひとつ」「都市に開かれた公共施設建築の模範」として高く評価されています。
そのため、単にイベントを観に行くという機能目的だけでなく、建築ツーリズム的な視点でも訪れる価値が十分にある建築です。夜間の照明演出、軽やかさ、構造ディテールなど、見るべきポイントが満載です。
建築的特徴
- 本施設は、まず建物を構成する「ホール群」と「ガラスホール(大アトリウム)」、「プラザ」3つの要素から構成されています。
- ホール群・会議室群は、西側に並び、プラザ側(東側)にはガラスホール空間があり、鉄道線路に面した敷地条件に応じた配置がなされています。
- ガラスホールの構造的特徴として、長さ200m超、最大幅30m超、高さ約60 mの巨大なアトリウム空間が挙げられます。
- ガラス棟では、3,600枚ものガラスを使用したファサードが圧巻。
訪問時のポイント&備え
実際に訪問を検討される方へ、ちょっとした備えとして役立つポイントを挙げます。
- 建物の外観だけでなく、内部のガラスアトリウム空間・吹き抜けの階段/橋の構成といったディテールもぜひ注視してみてください。自然光の入り方・ガラス越しの視界・構造の見え方が印象的です。
- プラザ(屋外空間)では植栽やアート作品もゆっくり眺められます。晴天の日などでは、特に屋外空間の開放感を味わえます。
- 食事・カフェ・ショップも館内に複数ありますので、時間をとって館内散策を兼ねるのもおすすめです。
- イベント開催時はホール施設などが使用中で、一般見学できないエリアもありますが、公共スペース(アトリウム・プラザなど)は通常自由に出入り可能です。情報を公式サイトで確認しておくと安心です。
おわりに
東京の中心地、丸の内という都市の核に位置しながら、公共空間・文化施設・国際交流施設としての機能を併せ持つ東京国際フォーラム。建築としても、一見「透明で軽い」印象を与えながら、構造・素材・都市との関係といった点で実に緻密に設計された建築作品です。
もし、次に東京駅・丸の内エリアを訪れる機会があれば、単に通り過ぎるのではなく、ゆっくり眺めてみることをおすすめします。建築好きとしても、観光客としても、十分に満足できるスポットだと思います。



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